様々なデバイスの搭載や大型版権の使用など、遊技機の演出が進化の一途をたどるその一方で、新台遊技機の機種寿命は年々短くなっています。現在は一部のヒット作以外、導入から数週間も経てばプレイヤーに飽きられ、見向きもされない遊技機が増えているのです。
その数は新台として導入される遊技機の実に半分以上にも上り、稼働貢献終了(店舗平均稼働を割り込む)までに機械代の回収を終えていないのが実情です。演出面で飛躍的な進歩をしていながら機種寿命が短くなっている背景には、新台評価が適切に行われていない事が挙げられます。
おそらくどの店舗でも、営業支援セミナーへの参加や評価ツールの活用など、様々な方法で多少の事前評価を行い、その上で遊技機導入の判断をしていると思います。しかし、これらのセミナーへの参加やツールの活用は、稼働に貢献できる遊技機の見極めとして十分な役割を果たしていると言えるでしょうか。
この問いに対し、明確に「YES」と答えられるパチスロ店の経営者様や役職者様は多くはないでしょう。それは上記で申し上げた、半分以上の新台遊技機が稼働貢献終了までに機械代の回収を終えていない事が物語っています。
遊技機の価格は今、年々上昇を続けています。業界外の有識者や専門家によって店舗経営を外部から調査・監視するパチンコ・トラスティ・ボード(PTB)による「パチンコ・パチスロ産業関連データ」では、遊技機価格の高騰が経営を圧迫して、店舗をさらに厳しい状況に追い込んでいると指摘しています。
つまり新台評価が適切に行われていないのは、機械代の回収を行えないだけでなく、高確率で店舗の経営にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
しかしそれは反対に、新台評価を適切に行う事ができれば、高騰する遊技機購入代金の確実な回収につながる事を意味します。では、パチンコ店やスロット店が適切に新台評価を行うためにはどうすれば良いのか。
それは的確に事前評価・導入判断を行うツールやシステムを活用する事です。遊技機の評価が「感覚」ではなく、稼働・粗利貢献に関わる要素を可能な限り抽出・分析するツールやシステムを活用する事が、精度の高い評価の実現につながります。
店舗が新台評価を行う際には、新台評価が重要なものであると十分に認識し、なおかつ、的確に事前評価・導入判断を行うツールやシステムを活用する事が大切です。そのような取り組みがお客様の店舗満足度を高め、自店の売上向上に直結するのです。