コラム

1円パチンコに関する業界の動向

1円パチンコに関する業界の動向

接客レベルや店舗設備、遊技機そのものの品質など、遊技環境は年々向上しています。

その一方で、パチンコの市場規模はこの20年で約4割縮小しており、パチンコ参加人口はピーク時の3000万人を大きく下回って、1230万人まで減少しています。

これは、少子高齢化やSNSゲームの普及を含めた、消費行動の多様化といった外的要因も少なくない影響ではありますが、私たちパチンコ業界関係者が良かれと思って提供していた価値が間違っていた、あるいはそぐわなくなってきた事の表れでもあります。

パチンコ店はいつの間にか、高射幸性に依存した高コスト体質の経営フォーマットとなってしまいました。その結果、マニア化・高射幸(高負担)化によるプレイヤーの離反に対して、有効な対策を打てなかった、あるいは打ち難くなったのは外的要因よりも内的要因と言えます。そんな状況下にあるパチンコ業界で、登場したのが1円パチンコです。

1円パチンコは当初、徐々に減少し始めたプレイヤーに遊んでもらうための施策、いわゆる「客寄せパンダ」的発想でスタートしたものでした。反応は上々で、そうしたプレイヤーの動向を敏感に察知した多くの店舗は、1円パチンコの導入、さらには低貸玉専門の出店に踏み切ります。

多くの店舗が1円パチンコの導入や低貸玉専門の出店に踏み切った背景には、プレイヤーの動向も影響していますが、新台の入れ替えを行わなくても集客を維持する事ができる、つまり集客するための無理な新台導入を行う必要がないというコスト削減の一面も少なからずありました。

そんな1円パチンコのスタイルは今日、2円パチンコや0.5円パチンコ、10銭パチンコなど、様々な料金形態へと変化しています。また、この料金形態を採用したパチンコ店も増加し続けています。

現在では、1円パチンコを含めた低貸玉はパチンコ店において、4円パチンコ台とほぼ同数の数を占めるようになりました。店舗の繁盛感を演出する名目で用いられてきた1円パチンコは今や、業界が隆盛を極める上で必要不可欠なツールとなっています。

今日におけるパチンコ経営では、1円パチンコを含めた低貸玉営業が重要なファクターを占めていますが、低貸玉営業といってもそのフォーマットは多岐に渡っています。

パチンコはこれから行政指導により、脱等価や射幸性の抑えられた遊技機の導入へと針路をとる事になりますが、これは今一度大衆娯楽としてのパチンコ店を再構築する、すなわち「Redesign」するチャンスでもあります。

弊社では、皆様のパチンコ経営やパチスロ経営のサポートとなるコンサルティングを行っています。
これまでに培ったノウハウを用いて、業績改善や集客、販促活動などをお手伝いさせていただきます。

売上改善の一手を打ちたい」「1円パチンコの集客を一定水準に維持したい」とお考えの経営者様は、是非一度、弊社にご連絡ください。